我が愛機のスポーツスターのバッテリーを交換したレポートです。
自分はあまりバイクいじりに詳しくないので、先輩に相談したり、インターネットで調べたりしたが、2004年式以降のスポーツスターのバッテリー交換についてあまり情報が無く、その割に(素人には)手強かったので、自分と同じレベルの人達のためにも記録を残しておくことにしました。
(とはいえ危険が伴う作業なので、一切責任は持てません。一応ディーラーにやり方を確認した上で実施しましたが作業等間違っている可能性もあります。チャレンジする方はあくまで自己責任でお願いします。)
<目次>
準備するもの
- 新品バッテリー(あたりまえだw) 純正品でなくても良いが車種に適合するもの
- 工具 シート、バッテリー等取付・取外しに必要
- 軍手 表面にゴム加工しているものの方が望ましい(んじゃないかと思う)
- ビニールテープ(外したプラスのケーブルを保護するため)
これだけザンス
まず、バッテリーについて。
バッテリーは当然、スポーツスター、しかも2004年以降に適合するバッテリーが必要です。
できれば安いものをと思って、自分で探した結果3つの候補が見つかりました。
(他にもあると思いますが、見つけられませんでした)
1.メーカー:ハーレー純正 品番:65958-04 実売価格:12,000~16,000円位
2.メーカー:YUASA USA 品番:YTX14L-BS 実売価格:10,000~13,000円位
3.メーカー:ネオファクトリー 品番:XTX14L-BS 実売価格:4,000円位
<2019.6.25追記>
※2019年現在、3のネオファクトリーのバッテリーは販売していないようです。
下記で他の実績のあるバッテリーも紹介しています。
1の純正品は安心確実だが値段が高い。2のユアサはバッテリーのメーカーとしてはメジャーだし、割りと信用度は高い。値段は純正よりちょい安位。3はなんやよーわからんけど、べらぼうに安い。
正直3にめっぽう惹かれました。ネットには3を使用した人の話は見つからず、人に相談すると安いバッテリーについては賛否両論あって、良いとも悪いともわからず、悩んだあげく2にすることに決定。
2にした理由としては、メーカーが信用できることと、安いところを探して見つけたお店が割りと家から近かったため、直接買いに行った分送料等浮いたため。
3を試した方がいたら、後学のために感想を教えてほしいです。。。自分は根性が無くてトライできませんでした。
(2010.2.21追記)
根性出して?、自分で3を試してみました。感想は以下で書いています。
スポーツスター バッテリー交換(XTX14L-BS)
さて、物の準備ができたところでいよいよ取付です。先輩は「15分で終わるよ。楽勝楽勝」と言ってましたが、それは慣れてる人の話だろうから3倍は覚悟していました、、、が、5倍位かかりましたOrz
バッテリー電圧チェック
もしバッテリーの電圧をチェックできるのであれば、確認できればなお良いと思います。
電圧が12V~14Vであれば正常です。
11Vを下回るようであり、充電しても駄目なようであれば交換時期と考えた方が良いです。
バッテリー電圧テスター(12V用)
安価なものであればこちらでチェックできます。
細かな数値ではなく大まかな確認になりますが、交換の目安を見るのであれば問題無いと思います。
キジマ (KIJIMA) バッテリーチェッカー スマホ連動式
細かな数値を見るのであればこちらがおすすめです。
バッテリーに繋げておくことで、Bluetoothでスマホに接続して電圧の確認ができます。
その時の数値だけでなく過去の電圧推移もグラフで見えるので状態のチェックが可能です。
バッテリー充電器
事前準備
まずは買ってきたバッテリーの開封
中身はバッテリー本体、巨大なヤクルトみたいな入れ物(以下ヤクルトケース)に入った希硫酸、ネジ等の金具、読めない説明書(英語だから、、)。
1.できるだけ水平な場所に置いて、バッテリー本体の上面のシールをはがします。
ヤクルトケースは頭の黒いキャップを取り外すと銀紙で蓋がされているので、このままひっくり返してバッテリー本体に突き刺します。
2.バッテリー本体に突き刺すとゴポゴポ音がして注入されていきます。全部注入されてもすぐに外さず、この状態で20分程度放置しましょう。
(黒いキャップは使用するので捨てないで取っておいてください)
3.注入が完了したら、ヤクルトケースを外して、黒いキャップでバッテリーに蓋をします。
割ときついので、カナヅチやドライバーの柄等とがっていないもので、軽く叩いて密閉します。
バッテリー側の準備は以上で終了です。
(精神的にゆとりがある人は、希硫酸を注入している最中にバイクの準備をしても良いと思いますw)
バッテリー取外し作業
バイクの方ですが、スポーツスターの場合バッテリーはシートの真下あたりに収納されています。
このバッテリーのプラスとマイナスを外して引っこ抜くことになります。セオリーだとマイナスから外して、次にプラスをとなるんですが、スポスタの場合マイナスが奥にあって手が届きません。
「どうすんのコレ・・・」しばし呆然。とはいえもう後には引けないので、ディーラーに電話して確認したところ。
「マイナスは届かないので、プラスから外します。」と、、、「うほ 危なくないですか?」「ハイ、危ないので、プラスのところを外す時はくれぐれも工具がボディの他の金属に触れないように注意してください」とのこと。素人にはつらいな。。。と思いながらも、大変丁寧に手順を教えてくれました。ハーレー田無店さんありがとう。
※後日調べたところ、やはりマイナスから外すのが正しいようです・・・ と言ってもバッテリーのマイナスのところは直接外せないので、マイナスに接続されているケーブルをおいかけて
バイク本体にアースされているところを外す方法のようです。まぁこれも結構外しづらいところにありますけどね。
次回交換する時は自分もそうしようと思います。(2008.12.8)
1.シート・バッテリーカバーを外す。
シートは外さなくても作業はできそうですが、外した方が視界が良いので楽です。ネジ一本で留まっているだけなので、簡単に外せます。
外し方としては、シートの後ろ側(後輪側)にプラスのネジで留まっているので、これを外します。(ネジ留めはここだけ)
後はシート前と、中央内側あたり(ここは外から見えない)に引っ掛けてあるので、シート中央あたりを前方に押しながら持ち上げると簡単に外れます。
バイクの左側面のシートのすぐ下あたりに、逆三角形のバッテリーカバーがあるので、それを外します。
カバーは下側に爪があるので、カバー上方をつかんでひっぱるとパコンと外れます。はずすと横向きに収納されたバッテリーが見えます。
2.①のところにフレームにくっついているプラスチックの輪っかがあるので、外す。
一見関係ないようですが、これがあるとバッテリーがひっかかって取れにくく、かつバッテリー本体の取付・取外し時に手をつっこんで後ろ側手をつっこんだりするので、外します。
輪っかはフレームにはまっているだけなので、ひっぱればすぐ外れます。
プラスチックにくっついているホースはどこにもつながっていないので、デロンと抜けて動揺しますが(俺だけかw)問題ありません。
3.②のプラスのケーブル取外し。(ここからは注意。軍手をして作業しましょう。)
赤色のゴムの保護をペロンとめくると、ケーブルが2本(1本はヒューズの方へつながっています)ボルトで留まっているので、こちらをレンチで外します。
ヒューズはバッテリーの横にひっかけてぶら下がっているので、あらかじめひっかけを外してフリーにしておきます。
この作業はセオリーと違いプラスから外すので危険が伴います。ボルトを外す際に、レンチが他の金属部分(車体等)に絶対触れないように作業してください。
触れるとショートして、レンチ位だと溶けて爆発?したりすることもあるそうです。自分の使ったものはグリップの部分がゴムでコーティングされていて、多少安全性が高いものでした。
グリップが金属のものであれば、グリップ側をあらかじめビニールテープ等でぐるぐる巻きにしておくと多少安心かもしれません。
うまく外れたら、外したケーブルの金属部分をビニールテープで保護しておきます。
4.バッテリーを固定している金具を外します。
金具はバッテリー下部にボルトで固定されており、上側はひっかけてあるだけなので簡単にはずれます。
5.バッテリーを引き出します。
固定している金具を外すとバッテリーが自由に動くようになるので、半分位引き出します。(マイナスケーブルがつながっているので半分位しか動きません)
そのまま引っ張っても動きますが、後ろに手をつっこんで押し出すようにすると簡単に出てきます。
6.マイナスケーブルを外します。
バッテリーを引き出すことで、マイナスケーブルの接続部にレンチが届くようになるので、ケーブルを外します。
これでバッテリーにつながっているものが無くなるので取り出すことができます。
以上でバッテリーの取外しは終了です。
バッテリー取付作業
1.準備した新しいバッテリーを、先程抜いた所に同じ方向で半分程差込みますが、ユアサのバッテリーの場合、純正と形状が異なっており注意が必要です。
下の写真を見ていただければわかると思いますが、純正はケーブルの接続面がバッテリー本体と合っているのに対して、ユアサの方は若干へこんでいます。
このままだとケーブルをしっかり留められないので、ユアサのバッテリーに付属しているネジ類の中の円錐状のゲタを挟んで留めることになります。
参考にならないかもしれませんが、図解の方で確認してください。使用するナットは付属している一番長いものを使います。
2.マイナスケーブルの接続
バッテリーを半分程度本体に差し込むと、マイナスのケーブルが届くようになりますので、バッテリーのマイナス極にネジ止めします。
奥なので作業がしづらいですが仕様ですwww 余計なテンションがかからないように、ケーブルはできるだけ下向きにネジ止めしてください。
とディーラーから教えていただきましたが、超ムリw。後ろから手をつっこんで、極力下向きになるように頑張ってください。
3.バッテリー本体の収納・固定
マイナスが無事接続できたら、バッテリーを奥まで差込みます。その際マイナスのケーブルをバッテリー本体と車体の間に挟まないよう注意してください。
例によって後ろ側に手をつっこんで、マイナスケーブルをよけながら押し込むとやり易いです。その後外した時と逆に、固定金具でバッテリーを固定します。
4.プラスケーブルの接続
ここからがまた緊張作業ですが、プラスケーブルを接続します。新品のバッテリーなので、電力バリバリなので外す時よりも更に緊張します。
外す時同様に軍手をして作業しましょう。ネジ止めする時に明らかに電気の流れるジジジって音がしますが、他の金属に触れなければ大丈夫なので(大丈夫じゃないか、、)慎重に固定します。
プラスの場合はケーブルが2本(1本はヒューズの方)あるので忘れないよう注意してください。マイナス同様極力下向きになるように固定します。固定が終わったら、赤色のゴムカバーをかけます。
5.取外し作業の写真①のプラスチックの輪っかを元に戻します。
6.バッテリーカバー、シートの取付
これは取外し作業の逆ですね。バッテリーカバーは下側の爪にひっかけてから蓋をします。
以上で作業は終了です。
ライトも神々しく光、セルも無事回れば完了です。
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