FF13終了　個人評価とストーリー考察

FF13エンディングまで終わりました。
最後までやってみた個人評価はこんな感じです。
・ゲーム性：20点
・システム：40点
・ストーリー：20点
・グラフィック：100点

平均すると45点ですが、全体の印象としてもそんなもんかなという感じです。
それぞれの点数の理由ですがシステムに関して若干ネタバレになりますので、気になり
ますので気になる方は読み飛ばしていただければと思います。

ゲーム性
結局最後まで何もかも一本道。RPGの場合ストーリーが一本でもキャラクターの成長や
ストーリーに至るまでの過程を思考錯誤して発見しながら進めていくところに楽しみがある
と思うのだが、進むべき道は示され個々のキャラの成長もプレイヤーには委ねられておら
ず、決められた通りに淡々と進む。
システム
戦闘システムはまぁまぁ。弱強化系の魔法が強力になっているので、真正面から叩いてい
るだけだと雑魚でも苦戦したりするのはなかなか面白い。
成長システムは見た目派手だが一本道の上、各キャラのメインロール以外のロールを成長
させるには数倍の経験値が必要なので結局各キャラのメインロールを育てることになる。
改造素材もキーアイテムのいくつかを除くと成長数値が異なる以外関係無いので、たくさん
あってもほとんどダミー状態。
ストーリー
ストーリーの辻褄が合わなくなって破綻してしまっている。
最後まで盛り上がらないストーリー。多少破綻していても演出が良ければ勢いでごまかせ
てしまうんだが、映像に対してストーリーの演出がイマイチ。脇役キャラ（シドとかおっぱい
メガネとか）も存在感が無い。おっぱいメガネなんて期待してたのに名前すら覚えてない。。
発売前にPVで「おお！」って思ってたシーンも、ゲーム中だと「え？こんなどうでもいい
シーンなの？」って感じで映像の演出にお話が噛み合っていない。
（そうゆう意味ではPVはすごくよくできてると思う）
ストーリーに関する個人的な考察は後述。

おっぱいメガネちゃん（名前不明）
グラフィック
これは文句なく100点。現行のゲームでこれ以上のクオリティを出しているゲームは無いと
思う。ムービーだけでなくゲーム画面も美麗。グラフィックに関してはお金と手間をかけてい
ることはすごく伝わった。

評価については大体こんな感じです。
さて、破綻しているストーリーについてですが、話の端々やクリップを読むにつけ、実は当初
はここまで破綻していなかったんじゃないかな？みたいな疑問が湧いていました。

ここからは単なる妄想ですが、実はこんな経緯があって破綻しちゃったけど、本当はこうゆう話
だったんです。みたいな考察をしてみたいと思います。

ストーリーのネタバレ大爆発なので、ここから先は読みたくない
方は閉じちゃってください。

＜ストーリーが破綻するに至った経緯の考察＞
最初に考えられたシナリオはもっとしっかりしたものであった。
しかしながら発言権の大きい何者か（プロデューサーとか重役とか？）による「ここは
こーしたいんだよねぇ」とか「こうゆうシーンを入れたいんだよねぇ」的な横やりにより
無理矢理ストーリーが改変されていき、結果として全体が破綻。

＜ストーリーに関する考察＞
今回のストーリー破綻の原因について考えてみましたが、以下の点がなんだかわからな
いままストーリーが終了したからではないかと思いました。

ファルシは神を呼ぶことで何をしたかったのか？（神が復活する意義は何か？）
神を呼ぶためになんでコクーンの民を生贄にする必要があるのか？
神とは何か？　ファルシとは何か？

元々破綻していなかったストーリーがあったという前提で、ゲーム中に出てきた情報を元
に上記の意味を考えた結果、以下の仮説を考えて（こじつけて）みました。

神とは元々この星に住んでいた人間であったが、何かの原因で惑星が人の住めない環境
になってしまった。神（人間）は住めなくなった惑星から一度離れざるをえなくなったが、離
れるにあたり、いつか再び帰ってくるために惑星を再生させるシステムを作り去っていった。
その再生システムがファルシ。
ファルシは分担システムになっていて、それぞれ単一の役割しか持っていない。例えば
下界のファルシは生態系の再生（ファルシタイタンのように）やシステムの破壊。エデンの
ファルシは神（人間）が再び生活できるための環境の再生等を担っている。
（そのため役割ごとにファルシが複数存在している）
ルシ（人間）は大規模なファルシのシステムをサポートするために必要に応じて手足として
随時呼びだされるサブシステムとして存在している。
ファルシ全体のシステムとしては、惑星に神（人間）が再び戻ってこれる状態になった時点
でシステムの役目を終え、神（人間）を再び惑星に呼び戻すプログラム（ファルシが言うところ
の神の降臨と再生）であるため、惑星が再生した時点でシステムの終了プロセスに移行する。
神（人間）が戻るにあたって、惑星再生システムやサブシステムは不要（特にサブシステム
は邪魔な存在）なので廃棄プログラムが起動する。
個々のファルシ自体は単一機能なのでオーファンやバルトアンデルスが自身を破壊する
機能は無い。そのためファルシシステム全体のプログラムとして下界のファルシの廃棄プロ
グラムが起動し、そのサブシステムであるヴァニラとファングも起動する。
（前回ファングが最初にラグナロクになった時も同様の理由で廃棄プログラムが起動したが
失敗した。クリップによれば「女神」と呼ばれる何かが実行を阻止していることから、前回の
時点ですでに自己に目覚めた人間（ルシ）が存在した。または少々考え難いがシステムか
ら離反したファルシが存在したのではないかと思われる。また再度廃棄プログラムが起動す
るにあたり、障害となる上記のファクターを排除（または消滅）するまでに数百年の時間を要
した。下界の人間が滅亡しているのはファクター排除による影響が関係している気もするが
その辺りはよくわからなかった。）
前回の失敗から廃棄プログラムをより強固なものとするために更にセラを使いライトニング達
主人公を集め、補助のサブシステムとして起動。
主人公達は人間としての自立を主張し続けているが、実際には親システム（下界のファルシ）の
プログラム通りにバルトアンデルスに導かれて破壊にやってくる。救いが無いようだが一度シ骸
になったのに人間に戻れたのもプログラム通りで、シ骸の時に見た希望にあふれるイメージも
ファルシから見せられたものでオーファン破壊を決意させるトリガーにすぎない。
結局主人公達はプログラムに忠実にファルシオーファンを破壊する。
（オーファンやバルトアンデルス自体は自己システムの防衛機能があるため、素直にやられずに
抵抗してくる。）
ファルシ（または神）の誤算は最後の最後に唯一ヴァニラとファングだけが、サブシステムとして
の呪縛をやぶり完全なコクーンの崩壊を止めたこと。
奇跡を起こしたのは実はこの最後の一回のみ。
まるでこのゲーム全体を象徴するかのように主人公達は敷かれたレールの上を一本道でつっ走っ
てきてしまったが、ヴァニラとファングのおかげで最終的には自己に目覚め自立の道を歩んでいく。
ただ、ヴァニラとファングが今回呪縛をやぶることができたのは他の主人公達との絆のおかげなの
で二人がいれば他のキャラいらないじゃんｗってことにはならないと思われるが。。
身も蓋もない話をすると生き残ったコクーンの人間にとって主人公達は超A級犯罪人に見えてると
思うのでこの後大変だろうな、と思います。

こじつけが厳しいと感じているのがコクーンの役割。
上空にコクーンを築き人間（ルシ）を養殖している理由の説明がしきれない。
人間（神）が再び生活できる環境を完成させるために人間（神）に似せた人間（ルシ）が住める
環境を構築していたのであれば人間（ルシ）は排除してもコクーンは残すのが正しいように思え
る。今回のように施設ごと破壊するのであればコクーン自体に別の目的があり、その役目を終
えたので廃棄するということなのだが、その穴が埋められなかった。

追記（2010.1.19）
ここまで妄想膨らませて書いたので消すのもアレなのでこのままですが、上記は予備知識ゼロ
で書きました。
その後色々Webで調べてみたところFF13は後に出るアギト、ヴェルサスとで神話ということの
ようなので、ストーリー的にはもっと宗教的な話のやうです。
宗教的な話になっちゃうとデウス・エクス・マキナ的ご都合主義が発動されちゃうと、辻褄合わ
なくても「てゆうかぁ　神様だからぁ」という落とし方をされるとどうにもならんので想像もつかないです。

ファルシとかめっさメカだし舞台装置もSFって感じなので、個人的にはそうゆう落とし方はしてほしく
ないなぁって思っておりますが、今後の展開が気になるところです。

＜クリスタル化、シ骸化の考察＞

クリスタル化について
クリスタル化は使命の達成により起きるということから、親システム（ファルシ）のコマ
ンド（使命）が実行完了になると、サブシステムである人間（ルシ）は次のコマンド待ち
の状態になるため、スリープ状態（クリスタル化）になる。再度親システムからのコマ
ンドが発行されると、スリープ状態であるサブシステムが再起動されクリスタル化が
解除される。（冥府のミッションから複数回使命を受けているルシがいることがわかる）
シ骸化について
シ骸化する理由だが、シ骸化するまでの時間は個人差があり、かなり長時間ルシの
ままの人間（主人公達とか）もいれば、即シ骸化する人間もいることからタイムリミット
によりシ骸化するのではないと思われる（使命の難易度によってタイムリミットが違
うという考え方もあるが、精神状態によってシ骸化が早まったりする説明ができない）。
シ骸化は親システムから発行された使命（コマンド）に対して、サブシステムが実行
不可能になった場合（精神が崩壊する等）にサブシステムが暴走ないし破損して起こ
る現象ではないかと考える。
主人公達のクリスタル化について
・ヴァニラとファング
この二人については厳密にはコマンド（使命）を実行完了していないにもかかわらず
クリスタル化が起きている。
考えられる理由としてはラグナロク化によるコクーン破壊が失敗したことで、廃棄プログ
ラムの継続が不可能になったと判断し、廃棄プログラムが実施可能な状態になるまで
ファルシ自身がスリープ状態に移行した。
親システムがスリープになったので、使命の達成に関わらずサブシステムであるヴァニラ
とファングについても自動でスリープ状態（クリスタル化）に移行した。
（実際ヴァニラ達のファルシはエデンに運ばれていたが、長い間活動していなかった）
最後にヴァニラとファングがクリスタル化したのは神（人間）の創造物であるファルシや
ルシ（人間）は許容量を超えて力を開放すると物理的な崩壊と共に自身と周囲の物質
を結晶化するため。（最初にライトニング達が倒したファルシも同様。結晶化したファル
シのサブシステムであるライトニング達が停止しないことや、結晶化後もヴァニラ達が主
人公の心に語りかけてくることから、結晶化は死ぬことではないと思われる。）
・セラ
ヴァニラ・ファングをサポートする補助のサブシステム（ライトニング達）を集めることが
コマンド（使命）なので（これについてはバルトアンデルスも言及している）コマンド実行
完了に伴いスリープ状態（クリスタル化）に移行した。
・ライトニング達
オーファン破壊というコマンド（使命）の実行が完了したのでスリープ状態（クリスタル化）
になったが、ヴァニラとファングのおかげで人間は自立することができファルシのサブ
システムという立場から解放された。

ドッジのクリスタルだけ氷漬けみたいで気持ち悪い理由については不明（手抜き？ｗ）。

こんなとこでしょうか。。

最後にこれはうちのかみさんが気がついたんだが、かなりうなずける内容だと思ったので
受け売りですが書きます。

「そもそも当初予定していた主人公はスノウでライトニングは後付けキャラだった！」説

理由としては以下の通り。

最近の歴代FF主人公の名前は天候に関するもの
クラウド（雲）、スコール（にわか雨）、ティーダ（太陽）、ヴァン（風）
で、今回ライトニング（稲妻）だが、なぜか主役じゃないのにスノウ（雪）
更に「ヒーロー参上」とか主人公が言いそうなセリフも口走る。
ライトニングの存在意義
他のキャラは何かしら個人的な目的を持っていて、その為に旅を続けているが
ライトニングだけスノウと目的が同一で、しかも目的に対する思いはスノウの方
が強いので違和感がある。
また、スノウ-セラ、ヴァニラ-ファング、サッズ-ドッジ、ホープ-両親とメインの
キャラには対になるキーキャラクターがいて、それが話を盛り上げるファクター
になるのだが、ライトニングだけそれがいない（というかスノウとかぶる）ため存在
感が薄く、ストーリー的に見てもライトニングがいなくても支障がない。
ライトニングのキャラクター
ライトニングのセリフは当初スノウに喋らせる予定のものだった。主役を女性にした
もののシナリオの修正を軽減するためか、これはこれでなんか良い感じになった的
な理由でそのまま残した。その結果ファングとキャラがかぶることになる。
また、ライトニングのキャラは最初の方は頭が固くて融通は利かないが、キレ
者なキャラクター設定だったが、実際の行動は後先考えない直球勝負でスノ
ウがやりそうな行動ばかり。
ラブストーリー
ストーリーの大きな柱の一つがスノウとセラのラブストーリーなのだが、それが
サブキャラクターのお話になってしまった。