うちのかみさんが大の歌舞伎好きということもあって、新橋演舞場で五月花形歌舞伎を観てまいりました。
夜の部を観にいったので演目は以下。
熊谷陣屋(くまがいじんや)
うかれ坊主(うかれぼうず)
助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)
熊谷陣屋は割りと有名な義経のお話ですし、メインの演目は歌舞伎十八番という市川宗家のお家芸の
一つである「助六由縁江戸桜」と割りと派手でわかりやすい演目でした。
席が前から4列目で花道(客席に沿って後ろから舞台まで伸びている道で役者がそこから登場・退場し
たりする)もよく見える良い席で、出演者も市川海老蔵(助六)、中村福助(揚巻)、市川染五郎(新兵衛)、
尾上松緑(くわんぺら門兵衛)、中村七之助(白玉)といった中堅、若手でテレビや映画にも顔を出す面々
でしたので、若々しく華やかで張りのある舞台に歌舞伎に造詣が深くない自分でも楽しんで観ることができました。
歌舞伎というと伝統芸能で堅苦しく意味がわからないというイメージを持たれがちですが、伝統芸能と
いっても町人文化ですから、思っている程堅苦しくないですし(演目によるらしいですが)、お話もそれ
程複雑なわけではないので、意味が全くわからないということもないです。
それどころか割りと今時ネタが入ってきたりもします。今回で言えば海老蔵の結婚ネタとか。草食男子
だの、肉食男子(もちろん海老蔵のことですがw)だの言ってましたし。
今回の助六であれば花魁の華やかさや立ち回り等、例え半分しかわからなくても十分に楽しめます。
また、幕間に食べるお弁当(まさに幕の内弁当)も風情があって「あぁ劇場に来た」っていう満足感も
ありますしね。
話がわからない人向けの解説ツールとして「イヤホンガイド」という観劇中に解説をしてくれる便利
アイテムも貸し出してくれます。
当然自分は借りましたがこれがまた面白くて、内容は登場人物の解説だけでなく、花魁の衣装の説明
や吉原の名前の由来、果ては劇中に登場するうどん屋は実は当時実在していて宣伝も兼ねていた等
豆知識も教えてくれたりして聞いていて飽きないです。
残念なことにお客の平均年齢は非常に高いのが現状ですが、伝統云々関係なく若い人も是非一度は
足を運んで観てもらいたいなと思います。
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