イメージ的にハードルの高い車検ですが、やり方さえ分かってしまえばバイクのユーザー車検は安くて簡単。
車検予約や事前準備、書類の書き方、検査手順を説明したいと思います。
慣れれば所要時間1時間位で終わります。
<2020年7月追記>
2020年版の車検のやり方を作成しました。
最新の書類での記入の仕方や検査手順をより詳細に説明しておりますので、こちらを見ていただいた方が良いと思います。
2年に1回の恒例行事、スポーツスターの車検が来てしまったので、練馬陸運局までユーザー車検に行ってきました。
以前にもユーザー車検レポートを書きましたが、内容も変わってきたので2018年版として「準備するもの」「必要書類」「申請の流れ」「検査のやり方」等について改めて書きおこしてみました。
自分のバイクは基本的にノーマル仕様なので、特に車検用対策は不要でそのまま持っていきます。
(シートは普段ソロシートにしていますが、車検上は二人乗りで登録されているのでノーマルのシートに戻しました)
バイク自体にトラブル・改造が無ければ車検自体はとても簡単です。
<目次>
準備しておくもの
必須
•お金(2万円程度)
•車検予約番号(事前に陸運局に予約して印刷しておきます)
•現在の車検証
•現在の自賠責保険証
•更新した自賠責保険証(陸運局周辺で当日に更新も可能です)
•自動車納税証明書(自動車税を支払った時の領収証)
•印鑑(三文判で可)
•バイクの走行距離の確認(車検書類記入時に必要)
•定期点検簿
あると便利
•ボールペン、鉛筆(HB)、消しゴム
一応現地にも置いてあります
•クリップボード
こんなやつです
プラス クリップボード A4-E ブラック FL-102CP 82-555
車検証や手続き書類をまとめて挟んでおいて、それ持って回ると便利です。必携かも。
•肩掛け鞄
検査レーンをバイクを押して移動する際にクリップボードを放り込めて便利。
事前準備
車検場に行く前にやっておく必要があります。
定期点検
無くても車検は通りますが、一応義務なので提出しないと車検証に「点検整備記録簿なし」と記載されてしまいます。
自分はディーラーにて12ヵ月点検を実施してもらい、そちらを持参。
車検予約
ユーザー車検をするにあたり、陸運局に車検の予約をする必要があります。
インターネットから予約ができます。
2週間前から予約できますが、直前だと結構予約が取れないことがあります。
特に練馬陸運局はあっという間に予約が埋まります。
かなり余裕をもって予約しましょう。
事前にID登録が必要になります。車検証片手に手続きしましょう。
インターネット予約:https://www.yoyaku.naltec.go.jp/pc/reservationTop.do
予約ヘルプデスク:0570-030-330
練馬陸運局であれば「関東」「練馬自動車検査登録事務所」を選択します。
予約日の後に予約時間を以下の4つの中から選択できるので、都合の良い時間帯を選びましょう。
1ラウンド 8:45-10:15
2ラウンド 10:15-11:45
3ラウンド 13:00-14:15
4ラウンド 14:15-15:45
消耗品の交換
車検でオイルの状態をチェックしたりしないので、正直やらなくても車検は通ります。
タイミングが良いので車検に合わせてオイル交換等の消耗品をチェックしておくと良いかなと思います。
車検当日作業
光軸調整やら自賠責保険の更新があるので、予約時間の30分~1時間前位には現地に向かうと良いと思います。
光軸の調整
わかっている人には説明不要ですが、簡単に言うと光軸(こうじく)とはライトの方向です。
車検で引っかかるNo.1なんじゃないかって位みんな引っかかるようです。
車検をするにあたって検査を実施しますが、その際にライトが正しい向きを向いていないとOKがでません。
ちなみに普段まったくライトの向きなんぞいじっていなくても、バイクの振動やらで結構ずれていますので調整が必要なことが多いです。
機械で見ながら調整するので、練馬陸運局の近くのテスター屋さんにお願いするのが面倒が無いです。
近隣で自分がお願いしたことのあるテスター屋さんは以下になります。
中島モータース
東京都練馬区北町5丁目18−21
新東都テスター株式会社
東京都練馬区北町5丁目8−23
バイクのままお店につっこんで「光軸の調整して欲しいんですけどぉ」と言うと、その場にある機械で調整してくれます。
※テスター屋さんの話では最近のフルカウルや外車の一部では光軸の調整をするのに、面倒なものもあるそうです。
心配なら車両マニュアルで事前に調整方法を調べておいた方が良いかもしれません。
光軸調整が終わったら陸運局にいざ突入です。
自賠責保険の更新
車検更新にあたって、自賠責保険の更新も必要です。事前に更新しておいても構いませんが、自分は面倒くさいので現地で更新します。
前述の中島モータースさんで、光軸調整と一緒にお願いもできます。
陸運局にバイクを止めて、陸運局を出て右手に歩いて最初の角の代書屋さんでも可能です。
現在の自賠責保険証と車検証を持って「自賠責の更新したいんですけど」と言うと更新手続きをやってくれます。
自賠責保険証は古いものも使いますので、更新後も古い保険証を捨てずに取っておきます。
申請手続き
下準備が完了したので、いよいよ陸運局で手続きです。
申請するにあたり、陸運局の中のあっちこっちの棟に出たり入ったりする必要があります。
下記の順番で書類記入や支払いをして検査に進みます。
①A棟→②B棟→③A棟→④検査レーン→⑤A棟
①A棟 1階:書類記入
入口から入ってすぐ左側の建物
A棟に入ると右手に書類を書く場所があり、必要書類・筆記用具が置いてあります。
「検査票」、「継続検査申請書」、「重量税納付書」の3部の書類を記入する必要があります。
(この時点では書類を書くだけなので、A棟の窓口は全く用がありません)
記入内容は下記を参考にしてください。
②B棟 1階:検査費用等支払い
入口から入ってすぐ右側の建物
入って右手の窓口で手続き費用の支払いができます。金額分の印紙を申請書に貼ってくれます。
検査費用、重量税等、しめて6,300円。
③A棟 1階:車検受付
A棟1階の車検の更新用の窓口(入って一番手前)に「車検予約番号(印刷したもの)」、「手続き書類一式」、「車検証」、「自賠責保険証明書(新・旧)」、「定期点検簿」を提出します。
まとめてクリップボードに挟んで渡すと良いと思います。
書類のチェックをしてくれて問題無ければ検査に行くように言われます。
以上で手続きは終了。手際がよければ15分程度で終わります。
④検査レーン:車両検査
オートバイは一番左のレーンに二輪車専用の検査レーンがあります。
自動車の検査待ちの車が並んでいると思いますが、左端から華麗にスルーして一番左の二輪車検査レーンへ向かいます。
検査をするにあたっては、排ガス検査もあるのでバイクを暖気してから行った方が良いと思います。焦らず暖気して望みましょう。
1.ボディ検査
ウインカー左右(前・後)、ライト(High・Low)、ブレーキランプ(前輪・後輪)、ホーンと一通りのチェックと、緩み等が無いかちっこいハンマーでコンコンチェックしてくれます。
バイク寸法チェック
(特に改造等していなければひっかかりません。ハンドルバーを変える等、寸法が変わると構造変更の書類を出す必要があります。)
2.排ガス検査
排気ガスの濃度をマフラーに検査機を入れてチェックします。
純正マフラーでない場合は音量もチェックされるそうです。
3.前輪ブレーキ検査
前輪を指示された位置において、前方の「はなす」「ブレーキをふむ」のランプ表示にしたがって前輪・後輪両方ブレーキをかけます。
遠慮せずしっかりブレーキをかけましょう。
4.後輪ブレーキ検査
今度は後輪を同じ位置において、前輪同様ブレーキ検査。こっちも前輪・後輪両方ともしっかりブレーキをかけましょう。
5.速度検査
速度メーターが狂っていないか確認します。
わかりづらいですが、左足の所にスイッチがあります。
スイッチを踏みっぱなしにして待機していると、タイヤの下のローラーが回り始めます。
速度メーターが40キロになったところでスイッチを離します。
速度検査はメーターが回る方のタイヤでチェックします。ちなみにスポーツスターは後輪です。
6.光軸検査
前述のライトの方向検査。ライトをハイビームにして、前方にまっすぐにバイクを向けます。
前方のセンサーが光軸を検査しますので、おとなしくしていましょう。光量に不安がある人は気持ちエンジンを回すと良いです。
スポーツスターは1灯式のライトですが、2灯式の場合は1個づつ片方を隠してやるようです。自分もよくわからないので他のサイト等で調べていただければと思います。
以上で検査終了です。スムーズに行けば10分位で終わります。
レーンでは検査官の方がサポートしてくれるので、基本的には検査官の指示にしたがって行えば問題ありません。
⑤A棟 1階:車検証発行
全ての検査が問題無くパスすれば、晴れて車検証発行になります。
A棟の入って2番目の窓口に書類一式(「手続き書類一式(3部)」、「現在の車検証」)渡せば、新しい車検証とナンバープレートに貼るシールを渡され終了です。
<今回の車検にかかった費用>
・光軸調整:1,000円
・自賠責保険更新:11,520円
・検査費用:6,300円
合計:18,820円
<おまけ>
一点前回自分もやってしまったことなんですが、自動車税を未払いで再送されてくる督促請求書で払ってしまった場合は、これは納税証明書になりません。
もし督促請求書で払ってしまった人は手間ですが、税務署等へ行って納税証明書を事前に発行してもらっておく必要があります。
ちなみに督促状が来ても納付期限が切れた最初の請求書で支払いは可能ですので、万が一督促状が来てしまっても元の請求書で支払えば問題無いです。