かみさんのDucati スクランブラーを月末に1年点検に出すので、自分のスポーツスターに入れたAZのオイル MEG-019(MEC-019)【15W-50】をスクランブラーにも入れてみました。
Scramblerのオイルを自分で交換するのはお初なので、やり方をレビューします。
Monsterも同系統のエンジンなのでやり方は同じではないかと思います。
作業自体は簡単で、慣れれば30分~1時間程度で終わります。
※オイルフィルターを交換する場合は+15分~20分かかります。
※ストレーナを清掃する場合は更に+30分かかります。
交換を実施したバイク:Ducati スクランブラー アイコン(803cc)
エンジンオイル交換の作業としては、「エンジンオイル交換」「オイルフィルター交換」「ストレーナーの清掃」の3つの作業があります。
オイルフィルターについては毎回やる必要は無く、オイル交換2回に1回程度で良いそうです。
オイル交換の目安は「走行距離3000km程度」または「3カ月~6カ月に1回(オイルが劣化するため)」位。
またストレーナーの清掃も若干面倒ですし、環境によりますがそこまで汚れないと思いますので、同様にオイル交換2回に1回程度で良いのではないでしょうか。
ちなみに本オイルはハーレー スポーツスターでも問題無く使用できます。
スポーツスターの交換とインプレについては下記記事で紹介しています。
<目次>
必要なもの
エンジンオイル
今回使用したオイルはこちら。
AZ MEG-019(MEC-019)【15W-50】
値段がお安いにもかかわらずエステル入り化学合成油(全合成油)。
スポーツスターでも使用して良好なためスクランブラーでも使用することに。
なお、ドゥカティのメーカー推奨オイルはこちら。
Shell ADVANCE Ultra 4T シェル アドバンス ウルトラ【15W-50】
メーカー推奨ゆえに安心だが、お値段もウルトラな価格。
オイルフィルター
DUCATI正規純正品はこちら
DUCATI純正 エンジンオイルフィルター 44440038A
作業に必要な工具
ラチェットハンドル
ボルトは固いので、ラチェットが無いと外すのは大変です。
下手打ってボルトがなめてしまうと洒落にならんですしね。
5mm ヘックスソケット
ドレンボルトを外すのに使用します。
ボルトの径は5mmです。
ドゥカティのネジ周りはmmなのでソケットセットは一式あると他の作業も捗るので便利です。
ちなみにハーレーはインチとトルクスになります。
14mm ヘックスソケット
ストレーナーを外すのに使用します。
ボルトの径は14mmです。
かなりデカい径なので普通のソケットセットには入っていないことが多いです。
ストレーナーがちょっと奥に入っているので少し長めのソケットが必要です。
径がデカいので9.5mmのラチェットに合うソケットが無く、上記は12.7mm用のソケットです。
変換アダプターが無い方はこちらも必要になります。
フィルターレンチ
オイルフィルターも交換する場合には必要。
デイトナ(DAYTONA) オイルフィルターレンチ ドゥカティ純正用 44294
オイル受け
排出するオイルを受ける桶。
100均で売っているようなもので大丈夫。
ただ排出されるオイルは熱いので、ある程度熱に耐えれそうなものを。
耐油グローブ
オイル交換作業には必須だと思う。
熱いオイルが跳ねて染み込むと大変危ないので軍手で作業はNGです。
廃油パック
交換後の廃油を吸わせて処理するためのパック。
焼き付き防止潤滑剤
必須では無いですが、次回交換の時に外し易くするための焼き付き防止剤。
パーツクリーナー
ストレーナーを清掃する際に使用しますので、通常のオイル交換時は不要です。
オイルの状態確認
エンジンオイルを交換する場合はオイルの温度を上げておいた方がスムーズに排出できて良いので、あらかじめ少し走って温めておきます。
オイルのレベルは右側面のブレーキべダルの辺りにある窓から確認できます。
、、が、バイクを水平にしないとレベルが確認できません。
誰かに水平に起こしてもらって確認するか、ジャッキアップして水平にするのが良いと思います。
レベルとしては赤線のライン内に有れば大丈夫です。
オイルの排出
ドレンボルトの取り外し
オイルの排出場所はバイクの下側になります。
ちょっとわかりづらいですが、場所はこちら
ここのボルト(ドレンボルト)を外すとドババーと熱いオイルが出てくるので注意です。
あらかじめ廃油を受ける容器を下において作業をします。
ドレンボルトを外す時に必ずオイルを被弾するので、熱にも油にも強い耐油グローブは超お役立ち。
ちなみに緩めるのは手前に回します。
ボルトを外すと古いオイルがドボドボ~っと容器に流れていきますので、流れ終わるまでしばし傍観。
数分待つと流れが止まりますが、この状態だとまだ完全に古いオイルが出尽くしていないです。
この状態でバイクにまたがり、前ブレーキをしっかり握って頑張って前後に揺すりましょう。
揺すっても出なくなれば排出完了です。
ドレンボルトのお掃除
オイルを排出するために外したドレンボルトの先がマグネットになっていて、ギアチェンジの時にガリっといったりして削れた金属がここに集まるようになっています。
今回はあまり距離を走っていなかったので、たいして付いていませんが・・・
ちなみに参考にスポーツスターのオイル交換の時のドレンボルトの写真です。
実際にはこんな感じで金属の粉が集まっています。
これをウェスで綺麗にぬぐい取ります。
こうゆう時にScott ショップタオルはガンガン使えてお勧めです。
Scott (スコット) SHOP TOWELS/ショップタオル
紙製のウェスですが、キメが細かくて厚手で丈夫。
吸水性も高く濡れても破れず、かと言って手でちぎって使うこともできる。
サビ取りの磨き用や使い捨ての雑巾としても使えるので重宝します。
オイルフィルターの交換
オイルフィルターは外すとオイルが出てきてしまうので、オイル交換と一緒でないと交換できません。
オイルフィルターはこちらの丸い奴になります。
こちらが純正のオイルフィルター。
素手で回しても外れないので、下のようなフィルターレンチを使って外します。
デイトナ(DAYTONA) オイルフィルターレンチ ドゥカティ純正用 44294
これだけだと回しづらいので、ラチェットハンドルをドッキング。
コンパクトラチェットハンドル 差込角:9.5mm
こんな感じ。
ジャキーーン!
これをオイルフィルターにはめて、グイっと回せば緩みます。
注意しないといけないのは、オイルフィルターを外すとオイルがドバドバっと流れ出てきますので、あらかじめ桶を下に置いておきます。
素手では危ないので耐油グローブをして、手で回せる位に緩んできたらフィルターレンチを外して手回しで外します。
見ての通りオイルだらけになりますので、耐油グローブをしていないと火傷します。
なおフィルターレンチがオイルフィルターにガッチリはまって取れなくなった場合には、フィルターレンチのヘリを外れる方向へゴムハンマー等で軽く叩いてあげるとコロンと外れます。
オイルフィルターを外すとこの通り下回りがオイルだらけになりますので、オイルを完全に排出したら先程のショップタオル等で綺麗に拭き取ります。
新しいオイルフィルターに交換しますが、まずは新品のフィルターに少量のオイルを注ぎます。
左右に揺すって中のフィルターにオイルを行き渡らせ、オイルフィルターのゴムパッキンにエンジンオイルを塗ります。
なおフィルターを締める際には基本的には手で絞めます。
オイルで滑って締めづらい場合は先ほどのフィルターレンチを使って締めても良いですが、基本的には手締めの感覚できつく締めすぎないように取付けします。
以上でオイルフィルターの交換は終了です。
作業自体はスポーツスターのフィルター交換も基本的に作業は同じですので、下記の記事も参考にしていただければと思います。
ストレーナーの清掃
オイルストレーナーとはエンジンオイルの濾過器になります。
比較的大きめの異物を除去する役割を担っています。
当然ながらこちらも外すとオイルが出てきますのでオイル交換のタイミングで清掃してあげることになります。
先にも書きましたが、毎回やらなくてもオイル交換の何回かに一回やってあげると良いと思います。
特にスクランブラーの場合ストレーナーがエキパイの向こう側に取付られています。
写真の赤丸のところです。
そのためストレーナーを清掃するためにはマフラーとエキパイを外す必要があります。
作業自体は難しくは無いですが端的に言って”めんどくせー”です。
作業としてはマフラーを外してからエキパイを外します。
エキパイは赤丸のところのバネを外せば手で引っこ抜けます。
これでやっとストレーナーのボルトを外せるようになります。
外すためのヘックスソケットは14㎜とデカいタイプです。
通常のソケットセットには入っていないことが多いので別で用意する必要があります。
ヘキサゴンソケット HP4H-14 差込角12.7mm(1/2″) 二面幅14mm
デカい
外すとなんとこいつは外蓋でストレーナー本体は奥に有り、こちらも14㎜で外せます。
しかしながら自分の場合、このストレーナーがとんでもなく固くてラチェットハンドルじゃうんともすんとも言わねーの・・・
外し方間違ってるのかと調べてみたものの、普通に緩めるだけの様子。
仕方がないのでもっと大きなテコの原理のお力を借りるしかないと、スーパーロングのトルクレンチ登場。
※ラチェットとして使うなと書いてありましたが、すまぬ長物これしかもっとらんの。
圧倒的な長さにより、あっさりボルトが緩みました。
【ロックリング・高視認性目盛り】トルクレンチ 自動車用
抜き取るとこんな感じで、大き目の異物が網に引っかかっています。
思ったより汚れていませんでしたが、せっかく抜いたのでパーツクリーナーで綺麗にします。
後は外した時と逆の要領で元に戻せば終了です。
新しいオイルの注入
先程外したドレンボルトを締めて元に戻します。
※オイルフィルターも交換する場合は、フィルターを交換した後にオイルの注入になります。
ドレンボルトはねじ切れてしまった話もあるようなので、戻すときは締めすぎないように注意してください。
必須では無いですが、焼き付き防止剤を塗ってからボルトを締めると次回交換の時に外し易くなります。
LOCTITE 焼き付き防止潤滑剤 耐熱タイプ
スクランブラーのオイルの注入口はこちら
ツマミ状になっているので手で回して外れます。
ここからドボンドボンと入れていきます。
AZ MEG-019はノズルキャップが付属しているので、大変入れ安い。
ある程度入れたら、バイクを水平にしてオイルレベルをチェック。
先ほどの適正なラインまで入れれば問題無いです。
・・・・・・・
ちょっと入れすぎたわ・・
まぁいいか。
走ってる内にオイルが回って少し下がるやろ。
ちなみにオイルフィルターが下向きに付いているからか、オイルフィルターを交換した場合はエンジンを回してオイルを循環させるとかなり水位?油位?が下がり追加でオイルを入れることになりました。
オイル交換後少し走ってから、必ずオイルレベルをチェックしてください。
廃油の処理
排出した古いオイルは産業廃棄物なので普通には捨てられません。
ホームセンターや通販で「廃油箱」というものを売っていますので、これに吸わせましょう。
大型バイクの場合は3L~5L位入るタイプなら大丈夫です。
エーモン ポイパック(廃油処理箱) 4.5L
廃棄方法については自治体ごとに違うようなので、各自治体に確認してみてください。
以上で作業は終了です。
なお交換してみた感想ですが、まだ長距離は走っていないので街乗りレベルの使用ですが
とても良い感じ(また最低のインプレ)
代えたばかりと言うこともあるでしょうが、ギアチェンジも滑らかになり乗り味的にはシェルアドバンスよりも好きかも。
AZ MEG-019(MEC-019)が使えるバイクは?
MEG-019の適合車種をレビュー等から実際に使えているバイクを調べてみました。
以下のバイクでは使用して問題無い実績があるようです。
※ネットの情報なので実績は未確認です。参考情報・自己責任でお願いいたします。
メーカー | 車種 |
ハーレー | スポーツスター XL883/XL883R/XL883L |
スポーツスター XL1200CX | |
V-ROD | |
FXDL ダイナ・ローライダー | |
Buell | XB12 |
ドゥカティ | モンスター 400/696/800/S2R1000 |
スクランブラー 800アイコン | |
959 パニガーレ | |
トライアンフ | デイトナ T595 |
ボンネビル790 | |
BMW | G310GS |
C600 スポーツ | |
F650GS | |
R1200GS/R1200ST | |
K1200RS | |
KTM | 250DUKE |
390DUKE | |
モトグッチ | 1100スポルト |
アプリリア | RSV MILLE |
ハスクバーナ | SM250R |
カワサキ | DトラッカーX |
Ninja250 | |
KLX250 | |
ZRX400 | |
Z1 | |
GPZ900R | |
Ninja ZX-10 | |
Ninja 1000 | |
ZRX1100 | |
Ninja ZX-11 | |
ZZR1400 | |
Ninja ZX-14R | |
ヤマハ | トリッカー |
セロー250 | |
トリシティ125 | |
ホーネット250 | |
YZF-R25 | |
SR400 | |
SRX600(SRX-6) | |
XS750 | |
MT-07 | |
MT-09 | |
V-MAX 1200 | |
XJR1200 | |
XJR1300 | |
FJR1300 | |
YZF-R1 | |
ホンダ | スーパーカブ |
CB400スーパーフォア | |
CT110 | |
CBR250R | |
XR250 | |
CB450 | |
NC750S | |
CB750 | |
CBR1000RR | |
CBR1100XX | |
スズキ | V-Strom 650 |
Bandit 1250 | |
GSX-R1000 | |
GSX1300R ハヤブサ | |
GSX1400 | |
イントルーダーC1800R |