Rakuten Mobileの「無料サポータープログラム」の2次募集に当選?したので、久しぶりにガジェット魂が惹かれるちっこい端末「Rakuten Mini」を購入して実際に触ってみました。
<目次>
Rakuten Miniの特徴
サイズ・外観
この端末の特徴は言うまでもなく圧倒的に小さくて軽いところ。
「Qualcomm Snapdragon 439」のエントリーCPUで、液晶3.6インチ、解像度HD(1,280 × 720)、、3GB RAM/32GB ROMと本当にギリギリ普段使いできそうなスペック。
必要最低限の機能は押さえつつ、できるだけ小さくしてみましたという感じです。
重さ79gは2画面端末だの巨大化が進むスマホ時代に逆走する軽さ。
まぁ計ったら80gでしたけどw
巨大化スマホの代表選手「iPhone XR」と比較しても圧倒的に小さいです。
比較としてタバコを横に置いてみました。
外観は思っていたより安っぽくなく、液晶面には最初からフィルムのようなものが張ってあります。
裏面は光沢がありますが、ガラスではなく樹脂コーティングのような感じです。
厚みは「iPhone XR」と同じ位ですね。
電源ボタン、音量ボタン、充電等で使うUSB Type-Cの端子のみ。
今時はめずらしくないですがオーディオプラグは無し、付属のUSB-オーディオ変換アダプタを使うか、Bluetoothでの利用となります。
カラーはナイトブラック、クールホワイト、クリムゾンレッドの3種類
(レッドは2020年4月以降発売予定)
販売価格
価格は一括で
19,819円(税込 21,800円)
分割だと
48回払い:412円/月 24回払い:825円/月(いずれも税別)
なお今だと18,000円分の楽天ポイントバック&モバイルバッテリープレゼントなので、実質ほぼ無料という感じです。
(2020年2月11日時点)
取り扱いショップ
Rakuten Miniに関してはネットでは購入できず、下記楽天モバイルショップ店舗のみでの販売となります。
楽天モバイル 恵比寿店
楽天モバイル 渋谷公園通り店
楽天モバイル 池袋東口店
楽天モバイル 名古屋栄店
楽天モバイル 心斎橋店
楽天モバイル 神戸三宮店
実際に使用してみた感想
端末動作・操作性
良いところ
ネット閲覧や電話、メール、メッセンジャー等、通常のスマホ利用については、引っ掛かり感も無く、快適に使用できる。
AnTuTu BenchmarkでもCPUスコアが9万点台が出るので、エントリーモデル位の性能は出ている。
標準のホーム画面も小さい画面に合わせたUIで使っていてストレスが無い。
競合であろう同じく小型端末のPalm Phoneとかなり似たUIです。
Palm Phoneの方が気持ち小さいですが、カタログ性能はRakuten Miniの方が良いです。
Youtubeでの動画再生も全くカクつかずに観れるし、小さい割に本体スピーカーからもしっかり音が出るので室内ならイヤホン無しでも問題無く視聴できる。
MP4の動画ファイルもコマ落ちなく再生でき、字幕も読めるので映画も観れんことはない。
とはいえさすがに画面サイズが小さすぎてこの端末では観ないかなと思うが…
悪いところ
・タッチパネルの反応がやや悪い。
パネルの反応が悪いのか、画面が小さい故に判定されていないのか、なんとも言えないが、画面タッチに反応しないことがある。
動画のスライダーとかは特に反応しづらい。
・キーボードが打ちづらい。
日本語のiWnn IMEはまだなんとか打てるが、キーボード配列のQWERTYはさすがにこの液晶サイズでは厳しい。
・生体認証の反応がちょっとだけイマイチ。
指紋認証は無く顔認証だけだが、ロック解除にワンテンポ遅れる。
慣れれば気にならない程度だが、iPhoneとかの顔認証スピードに慣れていると地味にストレス。
また暗めのところだとそもそも反応しなかったりする(iPhoneの顔認証では大丈夫な暗さ)。
なお3D Benchmarkについてはカクカクのコマ送り状態なので、特に3Dを使うハイスペックなゲームでは使い物にならないと思う。
画面の見やすさ
良いところ
小さい割に意外と見やすく、視野角も結構広いのでかなり斜めからでもちゃんと見える。
サイト閲覧も全く問題ない。
実際のキャプチャ画面
悪いところ
特に無し。
言ってしまえば画面が小さいところなんだが、このサイズの端末選んでおいてそれはねーだろって話なので。
あえてケチをつけるのであれば、今時の端末にしてはベゼルが広く、もう少しベゼル幅が狭いと嬉しいかなって位。
特にホームボタンが有るわけでもないのに下側のスペースが広いのはいただけない。
まぁベゼル幅についてはiPhone XRにも同じこと言えますけどね…
カメラ
思っていたより綺麗に撮れるが、色味が少々青っぽい。
iPhone XRと比べると差は歴然だが、端末のお値段の差を考えればこんなものかと。
またオートフォーカスに少々時間がかかり、シャッターボタンを押して撮影まで時間がかかるのがちょっと使いづらい。
鼻の頭を拡大するとRakuten Miniは潰れてしまっている。
その他
良いところ
・FeliCaに対応している。
このサイズでおサイフケータイやモバイルSuicaが使えるのは嬉しい。
・ストラップ穴がついている。
ガラケーからの乗り換え需要を狙っているのか、今時のスマホに珍しくストラップが付けられる。
悪いところ
・バッテリーのもちが悪い
このサイズゆえ致し方ないところもあるが、まめにWeb見たりSNSしたりしていると丸1日はもたない。
特に動画見たり、テザリング元として使用するとグングンバッテリーが減っていく。
Youtubeの動画を15分程度の再生で10%程度、MP4の動画を1時間程度の再生で25~30%は減りました。
朝100%で出かけて、通勤でWeb閲覧やニュースアプリ等で1時間程度使用すると80%位になり、それ程ハードに使っていなくても夜自宅に帰る頃には15%を切ってしまいました。
・eSIMを採用している
nano-SIMではなく物理SIMの無いeSIMのため、他の端末からSIMの差し替えができない。
場合によってはメリットでもあるのだが、現状ではeSIM対応しているキャリアが限られるのでRakuten Mobile以外の回線で本端末を使おうとするとかなり制限がある。
IIJmioのeSIMプランで問題無く登録できたとのレポートもあったので、キャリアが対応していれば使用は可能なようだ。
Rakuten Mini 仕様
端末スペック
メーカー | Tinno Mobile (天瓏移動技術) |
SoC / CPU | Qualcomm Snapdragon 439 / オクタコア 2GHz + 1.45GHz |
OS | Android 9 Pie |
内蔵メモリ(RAM / ROM) | 3GB (RAM) / 32GB (ROM) |
サイズ | 高さ x 幅 x 厚さ 約106.2 x 約53.4 x 約8.6 (mm) |
重量 | 約79g |
連続待受/通話(通信)時間(LTE) | 約160時間/約5.4時間 |
バッテリー容量 | 約1,250mAh |
カメラ | メイン(背面側)約1,600万画素 / フロント(液晶側)約500万画素 |
液晶サイズ | 約3.6インチ / TFT |
解像度 | HD / 1,280 × 720 |
VoLTE(楽天/docomo/au/SoftBank) | 対応/非対応/非対応/非対応 |
Wi-Fi規格 | IEEE802.11 a/b/g/n/ac(テザリング 8台まで) |
防滴 / 防塵 | IPX2 / IP5X |
その他 | おサイフケータイ(NFC) 対応、ワイヤレス充電 非対応、生体認証(顔認証のみ) |
付属品
箱も小さく、マニュアル含め最低限。
ACアダプター
USB Type-Cケーブル
3.5mmイヤホン変換アダプター
ユーザーガイド(保証書)
こんな人におすすめ
スマートフォンとしては少々性能的に物足りないのは否めないが、それを補って余りある小ささと軽さが特長。
以下のような使い方をする人には超おすすめの端末だと思います。
ガラケーからの乗り換え
各キャリアがガラケーの提供を終了する中「ワイは電話ができれば良いのに選択肢が無いんや」って人。
小さくてしかもストラップホールも付いており、端末価格も安いし電話メインであればバッテリーも1日持ちます。
ちょっと調べものしたければ最低限スマホの機能は有るのでタブレット等別で持ち歩かなくて済む。
テザリング兼用端末
ノートPC、またはタブレットを持っていてテザリングをメインで使用する。
特にノートPCであればPCから端末の充電もできるのでバッテリー問題も多少はカバーできる。
こんな人はやめた方が良い
かなり尖った機種なので、合う合わないがはっきり出る端末だと思います。
以下のような使い方をする人はむしろこの端末はやめた方が良いと思います。
スマホデビューする人
ガラケーからの乗り換え需要と書きましたが、乗り換えを機にスマホデビューしようとする方。
絶対やめた方が良いです。
メインマシンとして使用する人
タブレットやノートPC等無く、基本的にスマホ1台でまかないたい方。
ゲームをしないのであれば画面のサイズやバッテリー容量は許容できるとしても、ROM容量が32GBでSD Cardで増設もできないのが厳しい。
購入時点で空き容量が22GB程度なので、アプリの追加、動画・写真、音楽データ、SNS等であっという間に容量が足りなくなると思います。
小さくて価格も安いので一見良さげに見えますが、スマホへのエントリーやメインマシンとしては色々足りない端末です。
ある程度の画面サイズ、メモリ容量、SD Cardによる容量追加ができてFelica対応の他の機種にした方が良いと思います。
例えば2万円前後の同価格帯であれば
Galaxy A20
5.8インチ、SoC/CPU Exynos 7884B 1.6 GHz x2 & 1.35 GHz x6 8コア, 1.6 GHz、RAM3GB、ROM32GB
または+1万円積んでミドルレンジ性能のモデル
Galaxy A30
6.4インチ、SoC/CPU Exynos 7904 Cortex-A73 x2 & Cortex-A53 x6 8コア, 2.0 GHz, 1.6 GHz、RAM4GB、ROM64GB
AQUOS sense3 lite
5.5インチ、SoC/CPU Snapdragon 630 オクタコア2.2GHz+1.8GHz、RAM4GB、ROM64GB
Rakuten Mobile回線について
2020年4月のMNOサービス開始まで2か月を切っており、回線設備についてはほぼほぼ商用スタートに近い状態になっていると思われるので、ネットワークの使い心地についてもレポートしたいと思います。
現状楽天ネットワークのエリアは以下の通り。(2020年2月11日時点)
色の濃い部分が楽天ネットワークで、薄いところはau回線のローミング接続になります。
提供開始初期のPHSを思い出すネットワークマップです。
見ての通り、東名阪以外はほとんどローミングという状態。
今のところ自分は東京エリアの楽天ネットワーク内で使用しています。
楽天の電波が届かないところはauの回線に自動で切り替わるのでデータ通信をしていて、ほとんど使えないというケースはありませんでした。
が、Net Moniterのアプリを使って接続しているネットワークをチェックしてみると、地上でもauの回線で繋がっているところが結構あります。
また地下鉄ではほぼau回線でした。
現在は無料モニター中なので気にする必要はありませんが、商用サービスがはじまってローミング使用が別料金だったりすると楽天ネットワークだけでは使い物にならないレベルです。
この辺りは料金体系がどうなるかでサービス品質がかなり変わってくると思います。
(2020年3月3日に料金プラン発表とのこと)
スピードテストで速度を図ってみましたが、登り下りともそれなり速度が出ています。
無料モニター中で2万5000人しかいないのでネットワークはガラガラだと思うので当たり前という気がしますが。
ガクンと速度が落ちているところは、地下鉄の永田町駅です。
ここは日常ドコモ回線でももの凄く繋がりが悪くなるところなので、どうなるかと思いましたが同様に極端に速度が落ちています。
なお正式サービス開始後、思うように会員数が伸びないのか現在この端末を1円てばら撒きキャンペーン実施中です。
おまけ:小さい端末比較
昔からちっこい端末が大好きなので、家に転がっている歴代ちっこい端末の大きさを比較してみました。
左から
Rakuten Mini、premini SO213i(FOMA端末)、iPhone 5C、iPhone4S、Optimus chat L-04C
premini SO213iはスマホでは無いですが、高性能ガラケー全盛に
「カメラ?、iアプリ?いらんわそんなん」という潔いコンセプトの元、限界まで小さく作った尖りまくった端末で大好きでした。重さなんと69g!
Optimus chat L-04Cもキーボードがスライドする変態端末で色々遊ばせてもらいました。
本ブログでもいくつか記事を書いているので興味のある方は御覧いただければと思います。
Rakuten MiniはiPhone4Sに形・大きさ共に近いですが、重さは4Sは140gあるのでRakuten Miniの方が全然軽いです。