近頃Uber Eats宅配での運転マナーや交通違反、事故等が話題になっています。
コロナによる在宅自粛もあってか確かに以前に比べてウーバーの自転車を町で多く見るようになりました。
そんな折、自分も先日Uber Eats(ウーバーイーツ)で配達している自転車とバイクを運転中に事故に遭ってしまいました。
Uberのドライバー側の補償については色々なブログ等で解説されていますが、実際に事故に巻き込まれた側の対応についてはあまり触れられているところが無かったので、同じような目に逢われた方の参考になればと経緯を書いておきたいと思います。
事故後の処理については全て終わり示談も成立しており、特に秘密保持に関わる条項は無いため経緯について公開しても問題ない内容です。
(もちろん個人名等は伏せさせていただきますが)
事故の状況
自分が車幅の広い優先道路を制限速度内でバイクで走っているところに、Uber Eatsの自転車が一時停止の十字路を止まらずに飛び出してきました。
幸い速度もそれほど出ていなかったので、急ハンドルで避けることで接触はしないで済みましたがバイクは転倒して人・バイク共に損傷したという状況です。
奥さんも乗ることを想定して付けていたエンジンガードのおかげで、バイクは割と軽微な損傷で済みました。
ガードはひん曲がりましたが・・・トホホ
保険会社の対応
よくネット掲示板等で
「ウーバーの配達員は個人事業主だから事故ってもウーバー側は何も対応しない」
的な書込みを見ますが、実際のところはそのようなことは無く、損害保険に加入しているようです。
下記のサイトにもありますが「三井住友海上火災保険株式会社」の方で請け負っており、対人・対物最大1億円まで補償しているようです。
「じゃぁ万一ウーバーの配達員と事故が起きても安心ね!」
と、思ったら大間違い・・
確かに「三井住友海上火災保険株式会社」が保険会社として入っていますが
手続きや示談の対応代行をやってくれません!
一般的に我々が加入しているような自動車保険の場合、訴訟とかにならない限り(弁護士特約に入っていれば訴訟対応も対応してくれるかもしれませんが)諸々の手続き、示談までの加害者・被害者とのやり取りを保険会社が代行してくれますが、そういったことは全くやってくれません。
ウーバーと三井住友海上との契約では、事故時の補償はするが相手との対応については当事者同士で行うという形のようです。
よって保険会社から配達員に必要書類が送られ、配達員と自分とで直接やり取りしながら示談の交渉を進める必要があります。
自分の場合は本当に運が良く相手の方が大変誠実に対応してくださったため、面倒ではありましたが大きなトラブルも無く、最終的に適切な過失割合で損害補償および示談をすることができました。
なお示談書は以下のような形となりました。
先方と円滑に書類のやり取りができれば、「三井住友海上火災保険株式会社」より、治療費や損害金額の合計と過去の判例を元にした双方の過失割合が提示され、それに自分が合意することで損害保険会社作成の示談書を晴れて結ぶという形になります。
示談までの具体的な流れ
- 損害明細書
- 怪我の医療診断書
- 損害明細書の記載(衣服、携行品、バイク)、損害状況の写真撮影
- 受診した医師の診断書、領収書(Bが立替えることになります)
- バイクの修理見積
(バイクの修理についてはディーラーへ修理内容の確認が行きます)
上記のように損害保険会社とのやり取りは配達員を介して行われた上で、配達員よりこちらに提示されることになるので、相手が不誠実だったり怠惰であればたとえウーバーが保険に入っていたとしても、補償まで行き着くのに大変な苦労をすることが想定されます。
そうしたことも踏まえて、Uber Eats(ウーバーイーツ)の配達員と事故った場合には最低限以下をしておき、相手が動いてくれないようであれば頑張って催促していくしかありません。
状況をしっかり記録しておけるようにドライブレコーダーを付けておくのも有りかもしれません。
こちらの記事でバイク用の格安ドライブレコーダーをご紹介していますので参考になればと思います。
なお今回のように相手の一時停止義務違反のような明らかな過失があった場合でも、自転車の方が保護されますので過失割合は「相手:自分 6:4」となりました。
日本の法律では相手が荒い運転や無茶な歩行をしていても動力付きの乗り物の方が過失が高くなること多いので、運転する側も注意して楽しくバイクライフを送りませう。
どうでも良いですが配達の方が持っている保冷バッグ、Uber Eatsのロゴが無ければ何気に便利そうw