今回はDucati スクランブラーのバッテリー交換について解説したいと思います。
セルが回らないというようなことは無いですが、ほぼ丸5年交換せずに使い続けたので、車検も控えているので交換することにしました。
<目次>
適合バッテリー
ドゥカティ スクランブラーのシリーズだけでなく、ベースが一緒のモンスターも今回紹介するバッテリーでいけると思います。
左が新車で購入した際に最初から取り付けられていた物、右が今回交換する台湾ユアサ製のバッテリーになります。
YT12B-BS(GSユアサ)
安心の国内ユアサ製。
値段は少々高いですが、サポートも含めて安心して使いたい人はこちら。
YT12B-BS(台湾ユアサ)
台湾ユアサのものですが、価格も安くKTMでも台湾ユアサ製を使用していますが特に問題ありません。
今回はこちらを取付しました。
作業に必要な工具
六角スパナ(10mm)
バッテリーの端子を取付・取外しするのに必要です。
バッテリーは通電しているので持ち手が絶縁されている方が安心です。
4mm ヘックスソケット
バッテリーを固定しているカバーを外すのに使用します。
ボルトの径は4mmです。
ドゥカティのネジ周りはmmなのでソケットセットは一式あると他の作業も捗るので便利です。
今回はやり易くて力もさしていらない場所なので、L字の六角レンチでも問題ありません。
バッテリー電圧チェック
もしバッテリーの電圧をチェックできるのであれば、確認できればなお良いと思います。
電圧が12V~14Vであれば正常です。
11Vを下回るようであり、充電しても駄目なようであれば交換時期と考えた方が良いです。
バッテリー電圧テスター(12V用)
安価なものであればこちらでチェックできます。
細かな数値ではなく大まかな確認になりますが、交換の目安を見るのであれば問題無いと思います。
キジマ (KIJIMA) バッテリーチェッカー スマホ連動式
細かな数値を見るのであればこちらがおすすめです。
バッテリーに繋げておくことで、Bluetoothでスマホに接続して電圧の確認ができます。
その時の数値だけでなく過去の電圧推移もグラフで見えるので状態のチェックが可能です。
バッテリー充電器
新しいバッテリーは交換すれば基本的にそのまま使えますが、できれば交換時に充電器で満充電しておいた方が安心です。
バッテリー交換のやり方
バッテリーの取外し
スクランブラーのバッテリーはシート下に格納されています。
場所としてはこの辺り。
シートの取外し
バッテリーの交換はシートを外して行います。
シートの左の裏側に鍵穴があります。
バイクのキーで回すことでシートが外れます。
バッテリーの外し方
バッテリーカバーを外す
シートを外した状態がこちら
バッテリーは手前のプラスチックのカバーとゴムバンドで固定されています。
まずゴムバンドを外します。
バッテリー右側の奥の方で引っ掛けてあるので、ゴムを少し伸ばしながら引っ掛けを外してください。
次はカバーを外します。
カバーは右側のボルトで止まっています。
(年式によっては2箇所のボルトで止まっているものも有るようです。)
カバーにはUSB等のケーブルが繋がっていますので断線しないように優しく外してください。
カバーを外した状態がこちら。
バッテリーを外す
バッテリーはプラス・マイナスの2箇所の端子で繋がっています。
ボルトは10mmの六角で固定されています。
外す時はマイナス(黒い方)側から外してください。
スクランブラーの場合プラス側のところが狭く、ちょっと作業しづらいですが頑張って外してください。
2箇所のボルトを外すと後は何も固定されていないので、持ち上げれば外れます。
バッテリーの取付
電解液の注入
購入する際に電解液が注入済となっていないものは、自分で注入する必要が有ります。
本体のシールを剥がして、電解液の銀紙を剥がさずにぶっ刺します。
この状態で全ての電解液がバッテリー本体に注がれるまで5分~10分程待ちます。
購入時に説明書が入っていると思いますので、それに従って作業してもらえればと思いますが、注意点としては注入後にすぐ蓋をせずに20~30分程放置してから密封すること。
付属の黒いキャップで蓋をしますが、真っすぐ水平にはまるよう少しずつはめていきます。
手で押し込むのはなかなか力が要りますので、ある程度はまったら以下のようなゴムハンマーで軽く均等に叩くと上手くはまります。
作業に自信が無い方は注入済の商品が売っているのでそちらの購入をおすすめします。
バッテリーの取付
取付は基本的に取外しと逆の行程で行います。
左右のプラス・マイナスをスパナで留めます。
今度はプラスの方から取付します。
その後は外した時と逆の要領でバッテリーを固定すれば取付作業は完了です。
時計合わせ
バッテリーを外すと時計がリセットされてしまいますので、時刻をセットしなおす必要があります。
時計合わせ手順
時刻の設定は設定メニューから行います。
キーをひねって電源を入れ、ハンドル左の①を長押しします。
ディスプレイが設定メニューの画面に変わったら、①または③を何回か押して「CLOCK」にあわせて②を押します。
次に③を3秒程長押しすると「AM」が点滅しますので③を押すとAM、PMが切り替わります。
②を押すと「時」の設定になるので③を1回押すたびに1時間表示が進みます。
②を押すと「分」の設定になるので同様に③を押して時間を合わせます。
最後に②押せば時刻セット完了です。
以上でバッテリー取付完了です。